インターネットが普及し、時間や場所に縛られないフリーランスという仕事のスタイルが注目されつつあります。会社に囚われたくない人や、独立して稼ぎたい方、育児や介護などにより自分のペースで仕事をしたいという方にとっては魅力的な働き方ですよね。
しかしいざフリーランスになる、といっても「具体的に何から始めていけばいいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。円滑に仕事をスタートしていくために必要な手続きや前もって準備しておかなければならないことは把握しておきたいものです。
今回はそんなフリーランスになるにあたって、その定義や個人事業主との違い、フリーランスになるための必要な手順などについて書いていこうと思います。
ぜひ最後までご覧ください(^ ^)
この記事の目次
フリーランスとは
近頃、フリーランスという働き方が注目されていますが、フリーランスとはどういった働き方のことなんでしょうか。最初にフリーランスの定義と個人事業主との違いについて触れていきます。
フリーランスの定義
「フリーランス」は企業などの特定の組織に所属せずに、個人で仕事を請け負う働き方のことです。仕事の依頼に対して、技術やコンテンツを提供し対価をもらうというシンプルな契約形態となります。
自分の得意分野や技術を活かすフリーランスはさまざま分野に存在しています。個別で契約をして仕事を請け負えば誰でもフリーランスを名乗ることができるということです。
個人で仕事を請け負うため責任は伴いますが、自分に合った仕事を選ぶことができたり、仕事をこなせばこなすほど収入を得ることができるのがフリーランスの特徴であるといえます。
個人事業主とフリーランスの違い
個人で仕事をしている人のことを個人事業主と呼んだりすることがありますが、フリーランスと個人事業主は少しだけ違いがあります。
それは「開業届の有無」です。
個人事業主は株式会社や合同会社などの法人を設立せず、税務署に開業届を出すことで「税務上の区分」として個人で事業を営む人のことを言います。
比べてフリーランスは、特定の組織や団体などと雇用関係を持たずに個人で仕事を請け負う「働き方」のことを指します。
フリーランスは働き方そのものを指すので、したがって個人事業主であっても法人化して活動している人もフリーランスに該当するということです。
フリーランスになるための手順
ここからは実際にフリーランスになるための手順を紹介していきます。
簡単にまとめると以下の手順です。
- 目標設定を行う
- 開業の手続きをする
- 必要なものを用意する
- フリーランスとして事業を開始する
一つずつ解説していきます。
1. 目標設定を行う
どの程度の期間でどれくらいの利益をだすのかをあらかじめ決めておきましょう。
業種によりますが、初期費用は何かとかかってしまうものです。不必要な出費を抑えたり、事業が失敗するリスクを少しでも防ぐために目標設定は入念に行いましょう。
また、事業を始めるときに銀行からお金を借り入れるときにも事業計画書の提出が求められることがあります。
銀行としてもどのような計画で貸したお金を返済するのかは気になる部分です。そもそも借り入れたお金を返済できる見込みがあるのかも気にしなければいけないポイントです。
そのため現実的な目標を立てておくことは意味があります。
2. 開業の手続きをする
目標設定が終わったらいよいよ開業の手続きを行なっていきます。手続きには以下の二つが必要です。
- 書類1:開業届
- 書類2:青色申告承認申請書
書類1. 開業届
まず書類の一つ目が開業届です。
この書類は必須事項ではないのですが、開業届を提出すると税務署に事業として認められるようになります。提出するとこのようなメリットがあります。
- 青色申告の申請ができるようになる
- 開業届に記載した屋号が利用できるようになる
- 小規模企業共済に加入できるようになる
この中で一番の大きなメリットと言えるのが青色申告を申請できるようになる、という点です。青色申告を提出すると、通常より税金を抑えやすいです。
また屋号を利用できるという点もメリットなのでぜひ手続きをしてみてくださいね。
青色申告承認申請書(開業)
これは先ほどご紹介した青色申告を使えるようにするための届出です。
この届出を出すと確定申告の際に免除額65万円を受けることができます。
ただ、この届出を出すと必ずこの控除が受けられるわけではありません。
簿記方式で「複式簿記」を選択する必要があります。複式簿記で帳簿をつけることによって、控除額を高められる仕組みになっています。
最近はクラウドサービスなどで複式簿記を作成できるものもあるそうなので、こちらを活用してみるといいでしょう。
3. 必要なものを用意する
フリーランスとしてどの業種で活動していくかにもよりますが、パソコンソフトやパンフレット、名刺や見積書、ポートフォリオなど前もって準備できることは準備してみましょう。
4. フリーランスとして事業を開始する
全ての準備が整ったらあとは事業を開始するのみです。
まとめ
本日はフリーランスについて、その定義やなるために必要な手順などについて解説しました。
独立して最初の方は不安に感じることも多いかもしれません。
しかし、フリーランスになったからには自分を信じて事業を進めるほかありません。
不安があっても着々と事業を進めていきましょう。