今回は、マルチ商法またの名をMLM(Multi Level Marketing)について解説していこうと思います!
近年はいろいろな種類のマルチ商法が増えてきていますが、ここでは資産運用のマルチ商法を主に解説していきます!
この記事の目次
マルチ商法(MLM)とは?
そもそもマルチ商法とはどんなものなのか、どういった仕組みなのか解説していきます。
ものすごく簡単いうと、入会金を払い、商品を販売する権利を手に入れます。
そして、他の人に商品を販売しお金を稼ごうというものです。
さらに、新たに商品を販売していきたいという人を見つける(紹介または勧誘する)ことで、その人の入会金の数%をもらうことができます。また、自分が勧誘した人からまた新たに紹介が生まれると自分にお金が入ってきます。
まず入会金を払い、商品を販売する権利を手にする
↓
商品を売れれば自分の利益になる
また、商品を売ってくれる人を勧誘する
↓
勧誘した人が入会したら、自分の利益になる
↓
入会した人が商品を売ったり、さらにその人が勧誘すると自分の利益になる
こんな形で早く始めた人ほど利益が大きくなる仕組みになっています。
わかりやすくみてみると、こんな感じです。
マルチ商法は稼ぐためにこの仕組みが作られたのではなく、商品を広げるために作られた仕組みなので、下の層の人たちは上の層の人たちが稼ぐために動いているようなものです。
マルチ商法が危ない理由
本当に人脈があり、価値を上手に伝えられる人であれば、ちゃんと利益を出すことができるでしょう。しかし、人脈が少ない人はまず友達からであったり、先輩や後輩を勧誘することになります。
近くの友達や知り合いを勧誘していくとどうなるかというと、、、
周りからの信用を失います!
信用を失うと連絡を取れる人が少なくなり、いざマルチ商法をやめた頃には誰も残っていません。
入会金や商品に対し多額な金額を払い、うまくいかずにやめてたときには連絡取れる人もお金もないという人はよくいます。
また、マルチ商法内の投資ツールに多額なお金をかけ、借金を抱える人までいます。
なので、自分でお金を稼いでいくことにお金と時間を使ったほうが圧倒的にいいですね。
マルチ商法って違法じゃないの?
マルチ商法は違法ではありません。
「連鎖販売取引」といって特定商取引法でも規定されています。
ねずみ講は「無限連鎖商法」といって違法になります。
ただ、最近では某有名MLM会社の方が捕まっていました。。
なぜ捕まってしまったかというと、
本来、マルチ商法を行う上で「勧誘する前に販売業者名・商品の種類・勧誘目的であること」をいっておかないといけません。なのに、事前に勧誘行為であることを言わずに勧誘をしてしまったからです。
なので、「カフェで話そうよ」や「飲みいこうよ」と言われて相手がいきなり勧誘や商品の紹介をしてきたらそれは違法行為となります。
また、「必ず儲かる」等の発言も違法になるので、そういった行動や言動が見られたら通報できるということを知っておきましょう。
資産運用系マルチ商法の種類
近年流行している、マルチ商法ですが特に資産運用や投資系のマルチ商法が流行っているので、その1部の企業について紹介していきたいと思います。
①ジュビリーエース(JUBILEE ACE)
②マイニングエクスプレス(MINING EXPRESS)
③アルケミスト(Alchemist)
④ビットクラブ(Bitculb)
⑤ビットサンズ(Bitsons)
今回は上記の有名MLM会社を紹介させていただきます。
①ジュビリーエース(JUBILEE ACE)
かなり有名な王手資産運用系のマルチ商法ですね。
本社自体はAQUAと呼ばれる、アービトラージシステムを活用した自動投資により利益を上げていました。その利益を下層の配当へ充てていた形です。
また、紹介者が登録または収益を上げれば、勧誘した人が配当をもらえる仕組みです。配当の受け取り方は暗号通貨(仮想通貨)を購入し、その残高に応じて配当が払われる形です。
このジュビリーエースですが、現在は上層部7人が逮捕されておりすでにサービスは終了しています。
逮捕原因はマネーロンダリングが原因による金融商品取引法違反(無登録違反)です。
②マイニングエクスプレス(MINING EXPRESS)
マイニングエクスプレスは、参入している人がマイニングエクスプレスに投資することで、代わりにマイニングをしてもらい、出た利益の一部を得ることができるという形です。
利益はマイニングエクスプレス独自のEEX(イーサリアムエクスプレス)という暗号通貨(仮想通貨)にて受け取ることができます。
こちらは、「投資家から集めたお金を一体何に使い、いくらの利益が上がっているのか」を3年以上隠し続けており、ポンジスキームなのではないかと言われています。
実態がわからないのは怖いですよね、、。
③アルケミスト (Alchemist)
アルケミストは株の運用の仕方を配信で学んでいくスクールです。
いわゆる情報商材です。
入学金が54万円で、4ヶ月目以降からはプラス9800円の月額料がかかるそうです。
月利5%を目指してるそうですが、元金50万円を運用したとしても、月々2.5万円の利益なので、元を取るには3年以上はかかってしまいます…。
つまり周りの人を紹介して稼ぐことがメインになるということですね。
④ビットクラブ(Bitclub)
ビットクラブはビットコインを複数人でマイニングするものとされていました。
利用している人はマイニングをすることで報酬を得ていきます。
複数人でマイニングを行うため報酬が得やすくなっています。
しかし、全世界の会員から投資を受けてきたビットクラブは、2018年にマイニングでの収益が減ったため配当停止を発表し、世間から怪しい目で見られるようになりました。
それから、サイトがなくなり、こちらも責任者が逮捕されています。
⑤ビットサンズ(Bitsons)
ビットサンズもビットクラブと似ており、複数人でマイニングをし配当を得る形です。
ビットサンズでは配当の報酬は少なく、紹介で報酬を得ることがメインのようです。
マイニング報酬が月利2%のため、マイニング報酬のみで初期費用の8万円を回収しようとするとかなり時間がかかってしまいます。
やはり紹介をメインで行わないといけないので、仮想通貨で稼いでるわけではないですしリスクがありますね。
まとめ
資産運用のマルチ商法を解説してきました。
最近はこれ以外の資産運用のマルチ商法も流行っているので気をつけましょう。
また、「配当が得られる」「マイニング報酬がある」「紹介するとさらに報酬がもらえる」等の勧誘は断り、お金を稼ぐための正しい自己投資を行いましょう。
基本的に楽してお金を稼げるものなどなく、そんなものがあればみんなやっているので、正しいお金の稼ぎ方を身につけていきましょう。