エンジニアは就職先によって学ぶ言語や任せられる仕事が変わり、それが将来のキャリアに大きく関わってきます。
大手企業かベンチャー企業どちらに就職するのかでも大きく違ってきます。
「成長できる環境に行きたい」「フリーランスエンジニアになれるキャリアを積みたい」など人によって重視するポイントは違ってくるでしょう。
自分の理想のエンジニア生活を送るためにはどうすれば良いのか?もちろんそれぞれの会社の良さや特徴を知っておくことは重要です。
その為にも今回はエンジニア就職は大手かベンチャーどちらが良いのかそれぞれのメリット・デメリットについてお伝えしていきます。
この記事を読んで今後のあなたのキャリアの参考にしてみてください!
この記事の目次
大手に就職するメリット
研修制度が整っている
未経験からエンジニアになる人であれば、プログラミングを一から学ばなければいけません。
正直なところ、企業の研修内容もレベル的には独学で学べるかもしれませんが、「一人だと勉強する気になれない」「独学では継続できない」といった方には企業で研修してもらう方が取り組みやすいかと思います。
大規模プロジェクトに参加できる
大手企業に就職することで、その企業にとって代表的なサービスに携われる機会があるかもしれません。
誰もが知るような有名なファッションサイトやフードサービスなどを自分の仕事にできることもあります。
有名なサービスに関われることは誇りやモチベーションにも繋がり、良い経験ができると言えます。
大手企業の有名サービスに関わったことで社会的にも個人的にも信用され、転職時やフリーランスになった際の仕事獲得にも役立ちます。
福利厚生が整っている
企業によってばらつきはありますが、大手はベンチャーより福利厚生が整ってると感じられます。
年金や保険制度以外にも家賃補助や社宅の完備など社員が働きやすくするための様々な支援がされています。
充実した社会人生活を送るためには給料だけでなく、福利厚生を見ておくことも大事です。
大手に就職するデメリット
独自言語の可能性がある
こちらは大手企業に多いことですが、企業で使っている言語が独自言語の場合があります。
独自言語を使って開発しているのは悪いことではないですが、自分のスキルを伸ばしたい方にはおすすめしません。
おすすめしない理由としては独自言語の場合、他企業に転職したりフリーランスエンジニアになった際に役立たないからです。
その企業に定年まで働き続けるのであれば、独自言語でも構いませんがスキルを伸ばしたいエンジニアであれば、成長する為に転職することもしばしあるかと思います。
どこの環境にいっても役立つ言語を学んでおいたほうがエンジニアとしての価値も高いと言えます。
フルスタックエンジニアになりにくい
フルスタックエンジニアとはマルチエンジニアとも言い、全ての開発を自分一人で手がけられる人材のことを言います。
エンジニアはプロジェクトにおいてシステムエンジニアやサーバーエンジニアなどのそれぞれ技術者によって担当が別れています。大手企業も多くがこうした風に担当が別れてプロジェクトが行われます。
しかし、ベンチャー企業は人手不足の所もある為、一人当たりの担当領域を幅広くしたフルスタックエンジニアとして活躍できる人材も必要となります。
フルスタックエンジニアはスキルも高いので万能なITエンジニアと言えます。
しかし、大手企業では人手不足もない為、役割がきちんと分担され、フルスタックエンジニアになるスキルを身に付けるのは難しいとされています。
ベンチャーに就職するメリット
様々な分野のことを吸収できる
ベンチャー企業は大手企業に比べ、従業員数が少ないので一人当たりの仕事の幅が広いです。
エンジニアとして専門分野以外にも経営や運営に関する仕事をすることも多々あります。その為、企業全体のことを知ることもできます。
少し大変かもしれませんが、その分仕事にやりがいもあり、大手よりも企業の成長度合いを身を持って体感できるという点はベンチャーの良さでもあります。
大手企業よりも自由度が高い
企業が大きくなればなるほど、ルールを決めておかないと組織として成り立ちません。
ベンチャーは大手に比べ従業員数が少なく、規模も小さいので細かくルールが決まっておらず、自由度も高いです。
自分が働いていく上で「もっとこうした方が効率上がるんじゃないか」など提案することで新しいルールができることもあります。
ベンチャーでは私服出勤OKや技術力が高い人であれば自宅で仕事をするリモートワーク可能な企業もあります。
ベンチャーに就職するデメリット
安定性に欠ける
規模によりますが創業して間もないベンチャー企業であると大手に比べ資金力も低く、事業も成長段階です。
成長段階である事業に資金力のある大手が同じ事業に参入してくるとベンチャーにとっては厳しい状況になります。
毎年多くのベンチャー企業が誕生していますが、何十年も継続できている企業は多くありません。大手に比べ経営が不安定な点はベンチャー企業にとってのデメリットと言えるでしょう。
能力不足になる可能性がある
ベンチャーに就職すると、新卒社員でも責任感のある仕事を任せられることがあります。
規模が小さく従業員数が少ないベンチャーでは、一人一人に多くの仕事をしてもらいたいので新入社員でも仕事が回ってきます。
ベンチャーは新入社員に対しての教育にかけるコストや時間をあまり割きたくない所もあり、いち早く戦力になって活躍して欲しいと考えています。
新入社員でもいろんな仕事を任せられるのでやりがいを感じる人も多くいますが、その分自分の磨きたいスキルを身に付ける時間がなく、能力不足になる可能性もあるので注意しておきましょう。
結局のところエンジニア就職はどちらが良いのか?
大手企業はベンチャー企業に比べ従業員数も多く、その分一人一人の役割も細かく分担されています。
ベンチャーは人数も少なく、一人一人の仕事も広範囲で任せられる傾向があります。また、ルールも細かく決まっていなかったり自分の意見も通りやすかったりと融通も効きやすいです。
しかし、ベンチャーは社長も若くして起業した人も多く、ここからどんどん会社を大きくさせたいという気持ちが強いので、社員自身も成長するための貪欲さや積極的に意見を言える人が活躍できると言えます。
エンジニア就職から将来的に起業したいなど考えている人はベンチャー企業に進んだ方が良いでしょう。
このように大手企業、ベンチャーにはそれぞれの良さがあり、どちらが良いかの判断は正直難しいです。結局は自分がどういったエンジニアのキャリアを歩んでいきたいか次第です。
最後に
今回はエンジニア就職は大手かベンチャーどちらが良いのかメリット・デメリットとともにお伝えしてきました。
それぞれの特徴をお伝えしましたが、企業の全てが全てこの特徴に当てはまるとは限りません。
なので、この記事を参考にしながらご自身でも企業について情報収集してみてくださいね。